多くの社会人、会社で問題となっている残業。
働く側は残業をしたくないですし、会社側としても極力残業を減らしていきたいと思いがあります。
最近では働き方改革が進み、残業時間の削減は社会的にも強く求められています。
しかしながら、そんな簡単に残業を削減できない、根本をかえないと削減できないという意見は少なからずあります。
そこで今からでもすぐにはじめられる残業の削減方法を紹介していきます。
- 残業はデメリットだらけ?
- 残業を減らす今すぐできる方法は?
目次
残業はデメリットだらけということを理解しよう
私が新卒で入社した会社は、残業する人は仕事ができない人、会社に残業代を支払わせ会社に迷惑をかける人と教えられました。
それだけコスト意識が強く、日々仕事の効率を高める努力はしていかなければならないことを教えらえました。
そのため仕事量が少ないにもかかわらず、残業が多い人は低い評価になる傾向がありました。
残業代をもらえて残業はすばらしいと思っている方もいるかもしれませんが、残業はデメリットが多く存在します。
例えば労働者側の視点としては
- 家での時間がなくなり、家庭関係が悪くなる
- 家での時間がなくなり、やりたいことができない
- 疲れがたまり、仕事効率がさがる
- 帰宅が遅くなり、食事の時間が寝る直前になる
- 帰宅が遅くなり、就寝時間が遅くなる
- 仕事ができないと評価される
1日8時間前後集中して働いてもかなり疲れるのに加えて、そこからプラスで仕事をすればさらに負担は大きくなり、体にもなんらかの形で影響がでます。
私も残業をしないと言いながらも長時間労働をしてかなり体にこたえた経験はあるので、極力残業はしたくないです・・・
一方で会社側の視点としては
- 残業代を支払わなければならない
- 残業を多くさせている会社という悪いイメージがつく
- 社員のモチベーションが下がり、離職率があがる
もちろん残業をやらなければいけないシチュエーションはどうしてもでてきますが、極力残業しない努力は会社・社員どちらも協力して取り組まなければいけません。
一人くらい残業をしていても大丈夫だろうという考えが積み重ねれば、残業代で会社の経営を逼迫させる事態に陥ることもあると考えましょう。
今すぐできる残業を減らす方法
残業を減らす基本的な考え方は「不要な仕事はしない」「効率よく仕事する」の2点です。
サービス残業をするではありません(笑)
この2つの考えを基に根本的に残業問題を解決するには、仕事のやり方や会社のルールを大きく変更していかなければなりません。
しかしながら、そんな方法はすぐにできないという方のために、各個人の意識一つで変わるもの、簡単に導入できる仕組みを紹介していきます。
会議の在り方を見直す
ゴールや議論する内容が決まっていない会議、出席者が多くて発言しない人が多くいる会議、1,2時間もだらだらやっている会議と経験がある方は多いでしょう。
意味のない会議は1日の仕事時間をどんどん奪っていくので、まずは会議の在り方・進め方を考えましょう。
具体的にはこういった内容を取り込んでみてはいかがでしょうか。
- チャットで済む内容は会議を開催しない
- 会議の資料は事前に渡し、事前に読んでもらう
- 会議の目的は事前に設定する
- 会議での資料の説明はポイントのみしか実施しない
- 会議の時間をあらかじめ設定する
- 会議の時間は長くても1時間とする
- 会議のメンバーは最低限にする
- 会議で発言しない人は会議に呼ばない
とくにチャットで済む内容であれば会議はやめましょう。
最初からいきなり会議をなくすのはハードルが高いので、まずは会議時間を短くする工夫からはじめてみてはいかがでしょうか。
仕事の具体的な達成目標を決める
一つ一つの仕事が延びる原因があるのは具体的な目標が決められていないからです。
なかなか具体的な目標を決められない仕事もあると思いますが、出来る限り具体的な設定をしましょう。
とくに仕事を振る側の方は、部下が目標値を自分で決められないことが多いので、仕事を渡すときは具体的な目標であったり、ここまでをやったら報告してといった内容も指示に加えましょう。
設定の仕方は仕事でそれぞれですが、こちらを例として参考にしてみてください。
- 1時間でこの仕事をする・してください
- この内容についてA4・1ページの資料にまとめる・まとめてください
- 1時間やった段階で途中の成果を報告する・してください
- 規定値〇〇を超えるもの(超えればいい)を作る・作ってください
目標を具体的に設定することで、その目標までのプロセスも具体化していきます。
また、目標が明確になることでその日どこまで仕事をやればいいかがはっきりしてきます。
明日できる仕事、明日でも問題ないものは無理に残業をせず明日にまわしましょう。
仕事の優先度を決める
仕事は取り組む順番が非常に大切です。
とくにチームで仕事をしている場合で、自分の仕事が終わらないと他の人の仕事ができないということが多々あります。
もちろん逆もしかりで他の人の仕事が終わらないと自分の仕事が終わらず、結果無駄な待ち時間発生し、定時前にやっと自分の仕事がまわってくるということを経験がある人も多いのではないでしょうか。
隙間時間はどんどんできる仕事からやればいいですが、基本はできる仕事からではなく優先度の高い仕事から取り組むようにしましょう。
とくに仕事を管理している立場の人はこの仕事の優先度は常に考えている必要があります。
また、そういった立場にない人も仕事は必ず相手がいるので、今自分にとって一番大事な仕事はなにかを考えて取り組みましょう。
優先度を考えれば、優先度が低い仕事は後回しにでき、場合によっては仕事をする必要がなくなることもあるので、まずは大事な仕事を徹底してやるようにしましょう。
チャットやメールを積極的に利用する
仕事の話をするのに、直接人と話をする、電話をするという方は多いと思います。
しかしながら、仕事中に話しかけられたり、電話があるというのは、強制的に仕事が止められ、集中力が切れてしまいます。
また、直接話したり、電話をする場合、話したいことが自分のなかでまとまっていない状態であることが多いので、どうしても無駄な時間が発生しやすいです。
そこでうまく利用していきたいのがチャットツールやメールです。
簡単な仕事依頼であれば、わざわざ話に行かなても、チャットでこの仕事をいつまでにお願いと送信すればいいだけです。
また、チャットやメールに内容を打ち出すことで話したいことが整理できるので、無駄な情報を伝えずにすみます。
もちろん齟齬がないようにしっかりと確認したいときは直接を話をすることも大事ですので、使い分けは必要になってきます。
そのうえでチャットやメールを利用するうえでのポイントをこちらに紹介します。
- 急ぎではない仕事、簡単な仕事はチャットやメールで
- チャットやメールは簡潔に書く
- チャットやメールの確認・対応は頻繁に行わず、ある程度まとめて行う
- 緊急の場合は直接話しにいく、電話をする
最初は慣れないかもしれませんが、使いこなせれば効率よくコミュニケーションがとれるので活用していきましょう。
まとめ:残業を減らす簡単な方法
残業を減らすために、今すぐできる簡単な方法を紹介しました。
会社の就業規則を変更する、勤怠システムを大幅に変更するといった時間がかかるものではないので、その気になれば今すぐできるものばかりです。
大切なのは「不要な仕事をしない」「効率よく仕事をする」ことで、その結果残業時間を減らすことだけでなく、大事な仕事に注力することにもつながります。
そのためまずは目の前のできることから一つ一つ取り組んでいきましょう。
- 残業はデメリットだらけ
- 残業を減らす基本的な考え方は「不要な仕事はしない」「効率よく仕事する」
- 成果が伴わない会議を減らす
- 具体的な目標を決めて仕事に取り組む
- できる仕事からではなく、優先度の高い仕事から取り組む
- チャットやメールを活用する