年々データの重要性が増し、データに関わるエンジニアの需要が高まっています。
また、これまでデータに関わってこなかったITエンジニアもデータに関わる知識も必要とされるようになりはじめています。
こういった中でデータベースに関わる知識をつけていきたい、データベースの資格を取得していきたいという方は多いのではないでしょうか。
ここではデータベースの代表的な資格を3つとりあげ、それぞれの資格を紹介していきます。
データベースに関わる資格
データベースに関わる資格ということで、
- データベーススペシャリスト
- ORACLE MASTER
- OSS-DB技術者認定試験
といったものを思い浮かべるのではないでしょうか?
どの資格もそれぞれ特徴があり、内容レベルに合わせて資格も細かく分かれています。
ORACLE MASTERやOSS-DB技術者認定試験はこの試験の中で細かく分かれていますが、データベーススペシャリストは情報処理技術者試験の高度試験に該当しているので情報処理技術者試験の枠組みを紹介していきます。
情報処理技術者試験
データベーススペシャリストが属する試験がこの情報処理技術者試験です。
データベース関連でプロフェッショナルを目指していくなら、この資格の取得をお勧めしますが、難易度の高い資格です。
勉強時間は150~200時間程度必要で、実務経験や情報分野全般の知識が必要とされます。
そのためステップアップしながら資格を取得する方には、「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」からスタートしていく方法があります。
データベーススペシャリストの概要についてはこちらになります。
公式サイト | データベーススペシャリスト試験 |
試験日 | 10月 |
受験方式 | 試験会場で受講 |
受験料 | 7500円 |
合格基準 | 4科目で各60点以上(100点満点) |
受験料が他に2資格に比べると安い一方で年1回しか受験することができません。
(ITパスポート試験や基本情報技術者試験は異なります)
ITパスポート試験や基本情報技術者試験といった、情報分野の入門から始めていきたい方はこちらをご覧下さい。
ORACLE MASTER
商用DBのOracleに関わる資格で、RDBやSQLの知識に加えてOracleDBの管理に関する知識が問われる資格です。
データベースのシェアとしても高いOracleを扱う人は多いため、自身の知識の整理のため、スキルアップのために取得を目指す方は多いです。
また、シェアも高いデータベースということで、データベースエンジニアを目指すたために登竜門として受ける方もいらっしゃいます。
資格としては「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」があります(2019としてはPlatinumの提供は未定とのこと)。
「Bronze」はデータベース入門資格として、勉強時間はおおよそ40時間程度と言われています。
入門である資格のORACLE MASTER Bronzeの概要についてはこちらになります。
公式サイト | ORACLE MASTER |
試験日 | 随時 |
受験方式 | CBT方式 |
受験料 | 29400円(税抜き) |
合格基準 | 65%以上 |
OSS-DB技術者認定試験
オープンソースデータベース(OSS-DB)に関する技術力を問う試験で、「PostgreSQL」を中心に扱った試験となっています。
最近ではオープンソースデータベースを扱う企業も増えてきているので、それに伴いこの資格の必要性もあがってきています。
資格としては「Silver」「Gold」の2種類があり、「Silver」はデータベースシステムの設計・開発・導入・運用ができるレベル、「Gold」は大規模データシステムの改善・運用管理・コンサルティングができるレベルとされています。
Silverの学習期間は2週間~1カ月程度と言われています。
OSS-DB Silverの概要についてはこちらになります。
公式サイト | OSS-DB技術者認定試験 |
試験日 | 随時 |
受験方式 | CBT方式 |
受験料 | 16500円(税込) |
合格基準 | 100点満点中64点以上 |
資格には有意性ポリシーがあり、資格を維持するためには合格してから5年以内に再取得する必要があります。
まとめ:データベース関連資格おすすめ3選
データベースに関わるおすすめの資格として3つ紹介させていただきました。
どの資格も細かくレベル分けされているので、いきなり難関資格を受験するのではなく、ステップアップしながら受験が可能です。
ITスキル全般と合わせて取得していきたい場合は情報処理技術者試験、OracleやPostgreSQLの経験があり、そこをより伸ばしていきたい方であればORACLE MASTER やOSS-DB技術者認定試験を選択し、自身のスキルレベルに合わせて資格を選択することが可能です。
CBT形式で比較的簡単に受験することができる資格が多いので、ぜひチャレンジしてみてください。