情報分野では有名な情報処理技術者試験。
ITや情報セキュリティに関する知識は今では必須と言っても過言ではありません。
そんな情報処理技術者試験ですが、情報セキュリティマネジメント試験はどれくらいの難易度なのか?
そもそも情報セキュリティマネジメント試験はどんな試験なのか知りたい方も多いのではないでしょうか。
そこでこんな疑問に対して、情報処理技術者の資格を保持する著者が情報セキュリティマネジメント試験はどんな資格か紹介していきます。
- 情報セキュリティマネジメント試験とはどういう資格か?
- 受講費用や難易度は?
- 資格はどんな場面で活用できるか?
- どのような勉強方法があるか?
目次
情報セキュリティマネジメント試験とはどういう資格?
情報セキュリティマネジメント試験のホームページを参考に、ポイントをいくつか紹介していきます。
試験の概要
情報システムの利用部門にあって、情報セキュリティリーダとして,部門の業務遂行に必要な情報セキュリティ対策や組織が定めた情報セキュリティ諸規程(情報セキュリティポリシを含む組織内諸規程)の目的・内容を適切に理解し,情報及び情報システムを安全に活用するために、情報セキュリティが確保された状況を実現し、維持・改善するものの資質を問うのがこの試験です。
要は情報セキュリティ全般の知識が問われる資格となります。
試験の難易度としては、ITパスポート試験と基本情報技術者試験の中間くらいです。
イメージとしては基本情報技術者レベルの「ネットワーク」、「情報セキュリティ」の内容が問われます。
基本情報技術者ほど幅広い知識が問われないため、基本情報技術者よりは難易度が低いと感じたのが、受験した感想です。
ITの基礎知識が問われる試験「ITパスポート試験」から挑戦したいという方はこちらをご覧ください。
受験費用
受験費用は7500円となります。
以前は5700円でしたが、令和4年4月から値上げされています。
いくつか資格試験を受けてきましたが、国家資格がこの価格で受けれるものはなかなかないと思います。
情報処理技術者試験にはさまざまな試験がありますが、受験費用は一律同じ価格になるので、段階的に挑戦しやすい資格でもあります。
試験日
情報処理技術者試験は4月と10月の第3日曜日に原則設定されています。
試験によっては春のみ、秋のみと試験が設定されているものがありますが、情報セキュリティマネジメント試験は4月、10月どちらも受験可能です。
合格基準
情報セキュリティマネジメント試験は午前と午後の試験があり、どちらも100点満点で60点以上とれば合格となります。
合格基準が6割ということで、一般的な試験の基準と同じくらいです。
しっかりと対策を練って勉強すれば、合格できる基準となります。
情報セキュリティマネジメント試験はどんなところで活用できるか
業務上で情報セキュリティマネジメントを必要とする仕事はあるか?
業務上で情報セキュリティマネジメント試験がなければできない仕事というものはありません。
IT関係の仕事であっても原則資格なしでできます。
情報セキュリティマネジメント試験で学んだことが活用できる場面
業務上情報セキュリティマネジメント試験の資格は不要かもしれませんが、情報セキュリティマネジメント試験で学んだことはこの情報社会で活かすことができます。
年々ネットワークを活用したシステムは増え、便利な生活を送ることができたり、仕事を効率よくまわすことができるようになっています。
そこにどうしても必要となるのはセキュリティ技術で、システムを開発する人はもちろん、システムを運用する側にもこのセキュリティの知識は求められます。
システムを運用する以上、そこで扱う情報は運用するが責任を持って管理しなければいけないので、作った側にまかせっきりというわけにはいきません。
ひとたび情報漏洩等が発生すれば、世間でもよく報道されているように大きな問題になります。
そのため情報セキュリティの知識をつけていくことは、社会人で必須になりつつあり、それが勉強できる情報セキュリティマネジメント試験は重要な資格と言えます。
IT分野、情報セキュリティ分野で活躍したい人には・・・
IT分野で活躍したい人にとっては、物足りない資格です。
この道でがんばっていこうというなら最低でも基本情報技術者程度の知識はベースでほしい、評価されたいなら応用情報技術者、情報処理安全確保支援士あたりの取得が望ましいです。
そのため最初から基本情報技術者にチャレンジしてみる方がおすすめです。
もちろん段階的ステップアップしていきたいのであれば、IT分野の勉強をし始めて半年、1年で受けてみるのも一つだと思います。
勉強方法は大きく二つ
情報セキュリティマネジメント試験の勉強方法は大きく次の2つです。
- テキスト等購入し、独学で勉強する
- 通信講座を利用する
私は情報処理安全確保支援士の受験前に知識の整理で受験しましたが、知識がほとんどない方でもしっかりと勉強すれば独学で合格可能です。
「ITパスポート試験」「情報セキュリティマネジメント」「基本情報技術者試験」までであれば、計画的に勉強すれば独学で合格できると考えています。
テキスト等を購入して独学で勉強する
情報系出身の方であれば、自分の知識を整理して試験に臨めばそれほど難しい試験ではありません。
一方で情報処理に関する知識がほとんどないという方はテキストや問題集は必須となります。
試験ではネットワーク・情報セキュリティ分野がメインとなりますが、そのほかのIT技術に関する問題も出題されるので、テキストは出題範囲を網羅し、しっかりと解説が載っているものを選びましょう。
通信講座を利用する
情報セキュリティマネジメント試験をはじめ情報処理技術者試験は人気の資格ですので、通信講座は多くの企業が提供しています。
通信講座であれば豊富な教材に加え、わからないことを講師に確認することができます。
とくに、ITに関する知識(セキュリティやネットワーク)がほとんどなく一から勉強する方にとっては独学は厳しい部分もあるので、自信がないなという方は一度検討してみてください。
情報処理技術者試験の資格を取得するにはある程度の勉強時間が必要ですので、計画的に勉強するのが苦手という方に講師からのフォローがつく通信講座はおすすめです。
まとめ:情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティに関する基礎知識が学べる情報セキュリティマネジメント試験について紹介しました。
多くの仕事で情報システムが導入されているので、そこで扱うデータの管理を含めシステムを正しく取り扱っていくには情報セキュリティの知識はかかせません。
今後も様々な分野でIT化は進み、ますます情報セキュリティの知識が必要になるので、情報セキュリティマネジメント試験を通してセキュリティの基礎知識を学んでみてはいかがでしょうか。
- 情報システムのセキュリティの確保・維持・改善ができる知識・技能を問う資格
- 情報システムを取り扱う上でセキュリティの知識は必須
- 独学でも十分に合格できる
さらにステップアップして、IT知識を身につけていきたい方は基本情報技術者にチャレンジしてみてください。
こちらに基本情報技術者についてまとめているので気になる方はご覧ください。