幅広い分野に色彩の知識を活かせる「色彩検定」。
デザイン業界の方だけでなく、自らの色彩感覚を磨くためにこの資格に興味を持たれている方は多いのではないでしょうか。
また、色彩の知識に興味を持っているが、そもそも色彩検定とはどんな資格かわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここではこのような疑問にお応えすべく、色彩検定とはどのようなな資格か解説していきます。
- 色彩検定とはどういう資格か?
- 受講費用や難易度は?
- 資格はどんな場面で活用できるか?
- どのような勉強方法があるか?
目次
1. 色彩検定とはどういう資格か?
色彩検定の公式サイトを参考に、ポイントをいくつか紹介していきます。
1.1 試験の概要
色彩検定は公益社団法人色彩検定協会が実施する資格試験で民間資格となります。
文部科学省後援の資格で、色彩系の資格では一番歴史があり、人気の高い資格です。
「色」は世の中のあらゆるものに使われ、私達は常にその影響を受けています。
しかしながら、専門的に教育を受けない限り色彩の理論的・体系的な知識を学ぶことはできません。
そこで色の基礎から、配色技法(色の組み合わせ方)、専門分野における利用などを幅広く学習できるのがこの「色彩検定」となります。
試験は「1級」「2級」「3級」「UC級」の分類があります。
入門となる資格は3級で、色彩の基礎を学ぶことができます。
1級、2級は応用からスペシャリスト向けで色彩について極めていきたい人向けになります。
2018年より新設されたUC級はユニバーサルデザインなど色の見え方に特化した入門の資格で、世間のニーズに応じた資格となっています。
1.2 受験費用
受験費用は級ごとに異なります。
- 3級 7,000円
- 2級 10,000円
- 1級 15,000円
- UC級 6,000円
2級、1級になると1万円を超えてくるのでお高く感じる方も多いと思います。
1.3 試験日
試験は6月と11月に実施されます。
1級に関しては11月のみの実施となります。
1.4 合格基準
合格基準は70%前後となっています。
試験の難易度によって前後するとのことです。
70%前後ということで、少し高めの基準となっていますが、合格割合から見るとそうでもありません。
2019年度実績でUC級は88.6%、3級は74.4%とかなり高い合格率となります。
しっかりと勉強すれば知識がないところからスタートされた方でも十分合格が可能です。
2. 色彩検定はどんな場面で活用できるか?
2.1 業務上色彩検定を必要とする仕事はある?
まず、業務上色彩検定がなければできない仕事というものはありません。
デザイン関係の仕事で配色を担当することになってもこの資格がなければ、できないというものではありません。
2.2 色彩検定が活用できる場面
業務上色彩検定の資格そのものは必要ではありませんが、色彩で学んだことは多くの場所で活かすことができます。
デザイン関係の仕事で配色の知識があればもちろんスムーズに業務ははかどります。
デザイン関係の仕事でなくても色について考える・使う場面は身の回りに多くあります。
例えば服選びのときに持っている服との組み合わせや自分の好きな色はなんだろうと考えると思います。
また、部屋に置く家具や物を選ぶ際にも色はどうしようと自然に考えているのではないでしょうか。
そういった場面で調和のあった配色であったり、アクセントとなる色を選べるかどうかは自分の知識次第です。
その配色がマッチしたものであれば嬉しいですし、それが自分の知識から選べたものであればもっと嬉しいと感じるでしょう!
3. 勉強方法は大きく2つ
色彩検定の勉強方法は大きく次の二つです。
- テキスト等購入し、独学で勉強する
- 通信講座を利用する
私は色彩検定は持っていませんが、カラーコーディネーターの資格を持っています。
そのうえでになりますが色彩検定のテキスト等を読んだ限りでは、十分独学でも可能です。
まずはテキスト等を確認してみて、独学でも十分できると思った方は独学で、厳しいと思った方は通信講座を利用してみましょう。
3.1 テキスト等を購入して独学で勉強する
色彩検定は人気の資格の一つですので、テキストや参考書は多く販売されています。
知識がなくこれから勉強する方向けにわかりやすく解説している本もあり、独学の方でも十分サポートしてくれる本ばかりです。
テキストとそれに付属している練習問題で勉強し、その後問題集を何度も解き試験対策を行いましょう。
色彩検定の試験対策のテキストはこちらでまとめているので、気になる方はご覧ください。
3.2 通信講座を利用する
色彩検定は色彩関連の資格で人気ですので、通信講座は多くの企業が提供しています。
ヒューマンアカデミーや資格の大原など有名な企業が提供しています。
通信講座であれば試験でのポイントを絞った豊富な教材でしっかりと勉強することができ、悩んだところは講師に確認することができます。
独学でも合格できる資格ではありますが、勉強するのが苦手、誰かにフォローしてもらいたいという方は通学講座も検討してみてください。
まとめ:色彩検定
色彩検定とはどういう資格かについて紹介してきました。
色彩知識はデザイン系の学校であったり、研究分野を色彩関連に焦点をあてていなければ、まず学ばない分野です。
しかしながら、私たちは身の回りには色に関して選択する機会が多くあり、また色から受ける影響は非常に大きいものです。
この色彩をうまく活かすためにも、色彩検定を通して「色彩」について学んでみてはいかがでしょうか。
- 色の基礎から、配色技法(色の組み合わせ方)、専門分野における利用などを幅広く学習できるのが「色彩検定」
- 服選びや家具選びといったプライベートから仕事での資料作成など幅広い場面で活用できる
- 独学でも十分に合格できる