残業月100時間と聞いてみなさんどういう考えを持つでしょうか?
「残業月100時間はやばい」、「残業月100時間なんてまだまだだな」と両方の声があがってくると思います。
そこで実際に残業月100時間超えを経験した管理人が、残業100時間超えの状態は実際にどんなものだったのかを紹介していきます。
- 残業100時間超えの状態とは?
- 残業100時間超えは私たちの生活にどんな影響を与える?
- 長時間労働から脱するには?
目次
残業月100時間超えの状態はつらい?
残業100時間超えはつらいですかと聞かれれば、非常につらいですと私は答えます。
そのつらかった経験について、こちらで紹介していきます。
管理人の経験
管理人の実体験になりますが、残業時間120時間を記録したことがあるので、そのときの状況を紹介します。
- 平日は平均して毎日4時間残業
- 日によっては2時間残業くらいで終わるときもあれば、終電こえるときもあり
- 終電過ぎたら会社泊またはタクシー帰り(もちろん会社払い)
- 休日は6日出勤しました
- 最長で14日連勤(日曜スタートで翌週の土曜まで)
- 2,3日家に帰らない時もあり
一日4時間くらいの残業なら大したことはないのでは?と思うかもしれませんが、これが毎日続いて休日も出勤していると相当辛いです。
もちろんだらだらやっていたわけではなく、どうしてもこの月だけはこういう状況になってしまうという状態でした。
そのため、仕事もプライベートも事前に対策を練って臨みましたが、それでも120時間近くの残業となってしまいました。
残業100時間超えで得たもの
この残業時間100時間超えで得たものを良い面と悪い面で紹介します。
まずは良い面です。
- 残業代(その月の給料は残業なしのときと比べて倍は超えていました)
- 月100時間超え残業をしたという経験
残業代はもちろんのこと、経験したというのは個人的に大きいです。
もう二度とこんな働き方はしない・させないと誓いました。
マネジメントでは残業時間は厳しめに管理するようにしていますし、会社のコンサル入るときも残業時間・健康管理という点は詳しくお話しするようにしています。
続いて悪い面です。
- 疲労が蓄積する一方でなかなか回復しない
- ストレスはたまる一方
- 仕事のことばかりを考えるので、睡眠前も仕事のことを考え、睡眠がうまくとれない
- 外食が増え、栄養バランスが悪くなる
- 外食が増え、食費がかかる
- 家族に家事の負担がほぼすべていく
- 家族との時間がほぼない(気持ちありました)
- 自分のやりたいことへの時間がほぼない(気持ちありました)
- ペットに存在を忘れられる
- 疲労やストレスで集中力・判断力が落ちる
- もれなく産業医面談がついてくる
- 会社に残業代だけでなく、宿泊費・タクシー代の支払いをさせている
どれもありがちなものと思わるかもしれませんが、一つ一つがかなり重いです。
とくに疲労やストレスの蓄積具合は普段とは段違いで、今月だけという意識がなければすぐにダメになっていたと思います。
また、家族への負担も大きく、妻も日中は仕事をしながら、料理、掃除等の家事をすべて一人でこなすので、相当なストレスをかかえていました。
たとえ給料が倍になろうとこんな働き方はしてはいけないという経験になりました。
残業100時間超えが与える影響
残業100時間超えはかなり悪い影響を与えることを自身で今回経験することになりました。
この悪い影響について、次の4つに分けて紹介していきます。
- 健康に与える影響
- 生活に与える影響
- 家族に与える影響
- 会社に与える影響
健康に与える影響
単月の残業100時間、複数月の平均80時間は過労死ラインと言われています。
さまざまな疾患を引き起こす可能性が高く、その疾患がもとで過労死につながることがあります。
過労死につながらなくても、人生に大きな影響を与えてしまう重い疾患であったり、精神疾患をかかえてしまうことがあるので危険なラインであることを認識しましょう。
また、食生活や睡眠時間にもこれだけ残業をしていると悪い影響を与えます。
食事は決まった時間にとれず、外食が増えれば栄養バランスが悪くなりがちです。
睡眠時間も削られていけば、日々のパフォーマンスも確実に低下します。
こういった食生活や睡眠時間への悪影響は将来的に生活習慣病を引き起こす要因につながり、結果健康的な生活を阻害することになります。
今は大丈夫だからと頑張る人もいますが、将来のことを考えれば程よく頑張るくらいがちょうどいいです。
生活に与える影響
健康はもちろん仕事以外の生活にも大きな影響を与えます。
平日はほぼ時間がない状態ですので、なにかをやりたいと思っても何もすることはできません。
休日もたまった疲れやストレスで動く気にならないと思います。
その繰り返しが仕事はもちろん、日々のやる気をうばい、生活から楽しさがなくなっていきます。
旅行したい、運動したい、勉強したい、遊びたいと思うことは人それぞれですが、それを楽しむには時間と健康が必要です。
家族に与える影響
残業100時間を超えると、家での時間はほとんどありません。
家族と話す時間はなくなりますし、子供がいる方、帰宅したらきっと子供は寝ているでしょう。
家での時間がなくなれば、家事の時間もほとんどとることはできません。
そのしわ寄せは家族にいき、その結果家族の不仲につながることも少なくありません。
家族がかけがえのないものです。
家族のためにも給料を稼ぐことも大切ですが、大切な家族との関係を失わないためにも残業は100時間超えは危険です。
会社に与える影響
残業100時間は社員に相当な負担をかけます。
年々残業への規制は厳しくなっており、働く側も働き方を重視する世の中になってきました。
慢性的に長時間残業をしている場合は離職率が上がる可能性が高いですし、法的にも問題になる可能性が高まります。
現に当時働いていた会社は離職率も高く、その要因の一つに残業時間もありました。
残業代というコストだけでなく、会社にとって大切な人や信頼を失うことにもつながりかねないので、長時間残業は見直すべきです。
残業100時間超えをどのように解消するか?
残業100時間超えの状態をどのように解消していくかについて、2つのアプローチを紹介していきます。
残業100時間超えは危険な状態です。
この業界ではあたりまえ、私なら大丈夫といった理由で、そのままにするといった選択肢だけは取らないようにしましょう。
残業100時間を超えることが定常化してしまっている場合
その仕事をしていて本当に楽しいですか?成長できますか?不満はないですか?
この質問に対して楽しくない、自分の成長につながらないという人は転職を検討してみましょう。
少しの改善で劇的に残業時間が減らせるのであれば、改善の取り組みが必要ですが、100時間超えになると明らかに仕事量が多すぎます。
ここまでの仕事量ですと、なかなか簡単な改善では解消できないことが多いです。
本当にやりたいことはなにか、自分の体は大丈夫か、家族との生活は満足しているか、会社はほんとうに自分を必要としているのかといったことを考え、不満があれば一度転職も視野にいれてみてください。
幸か不幸か、こういう境遇の人は少なからずいるため、転職をサポートしてくれる方は親身に話を聞いてくれると思います。
転職を少し考えてみようかと思ったら、話だけでも聞いてみることをおすすめします。
話を聞くだけでも一気に視界が広くなるのでおすすめです。
残業100時間超えが単発で時々やってくる場合
こちらの場合ももちろん厳しい働き方ですので、転職するのも一つの選択肢です。
こちらも仕事量が多いことに変わりませんが、時期の問題や仕事の受注状況に左右されることが多いので、まだ改善の余地があります。
「この時期は忙しいから残業してマンパワーで乗り切ろう!」と考えていないでしょうか?
私が所属していた会社も実際にそうで、その忙しさを緩和する努力をなにもしていませんでした。
その結果、その忙しい時期が過ぎれば社員が辞めていくを繰り返してきました。
例えばになりますが、こういったことを考えてみてください。
- その時期にどうして忙しくなるのかをしっかりと分析してみましょう
- 事前にできることは本当にないか
- そもそもこの仕事はこの忙しい時期にやる必要があるのか
- 時間がかかっている作業を短縮する方法はないか
一つ一つ問題を洗い出し考え、改善してみてください。
洗い出ししても行動しなければ、また次の忙しい時期には残業100時間超えまたはそれ以上をしなければならないかもしれないので、真剣に考えてみましょう。
私の会社でも今回のことはしっかりと振り返り、改善していくべきだと強く言ったことで、社全体で改善する方向に走っています。
微力ながら残業を減らす方法として今からでもはじめられる方法をこちらにまとめています。
まだ試したことがない方法があったり、気になる方法があればぜひ試してみてください!
まとめ:残業100時間の実態について
残業100時間超えの経験談と私たちの生活に及ぼす影響について紹介しました
楽しく仕事をするのも、生活するのも健康な体あってのことです!
長時間残業をやっていることは当たり前と思わず、その状況から脱する方法を考えてみてください。
- 残業月100時間超えは非常に危険な状態
- 危険な状態をそのままにしない