お金に関わる資格で昔から人気の高い「簿記」。
ビジネス資格として人気が高く、周りで受験している人がいて、私もこの資格を受験したいみたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
また、お金の知識は全然ないけど、独学でも合格できるのかと悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでここでは簿記とはどのような資格か紹介していきます。
- 簿記とはどういう資格か?
- 受講費用や難易度は?
- 資格はどんな場面で活用できるか?
- どのような勉強方法があるか?
目次
1. 簿記とはどういう資格か?
簿記(日本商工会議所)のホームページを参考に、ポイントをいくつか紹介していきます。
1.1 試験の概要
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能が問われる試験になります。
そのため試験では購買活動や販売活動の記録・計算問題や財務諸表の読み方についての問題が出題されます。
お金の記録の入門資格として、公認会計士や税理士等を目指す方の入門としても考えられている資格です。
試験の区分は「1級」「2級」「3級」「初級」と分かれています。
簿記は大きく商業簿記と工業簿記に分かれていて、3級は商業簿記のみが問われますので、簿記になじみがない方は3級から挑戦しましょう。
「初級」についてはインターネットでの受験となり、より入門資格として2017年から新設されています。
「3級」も少し厳しいかなという人は「初級」から挑戦してみましょう。
1.2 受験費用
受験費用は受験する級でそれぞれ異なります。
初級 | 2,200円 |
3級 | 2,850円 |
2級 | 4,720円 |
1級 | 7,850円 |
受験料で見ればかなりお手ごろな値段です。
私もいくつか資格試験を受けてきていますが、受験料の安さで言えば簿記が1位2位を争うレベルです。
1.3 試験日
今回メインで紹介する「3級」の試験は6月、11月、2月で実施されます。
年3回実施される試験ですので、知識の習得状況にあわせてチャレンジしやすい資格となります。
1.4 合格基準
合格基準は70%以上となっています。
大問が5題あり、1問丸々が実技になっている問題もあります。
苦手の分野・問題を切り捨てて回答する方式は簿記では向かないのでまんべんなく勉強が必要となります。
70%以上ということで難しそうと感じる方もいらっしゃると思いますが、3級は毎年10万人前後の人が受験して、4割~5割の人は合格しています。
そのため決して難しいレベルではないのでしっかりと勉強すれば十分独学でも合格可能です。
2. 簿記はどんな場面で活用できるか?
2.1 業務上で簿記を必要とする仕事はある?
簿記の資格がなければできない仕事というものはありません。
経理の仕事などは簿記の仕事も資格がなくてもできます。
もちろん知識があれば、仕事もはかどりますので、経理などの会計に関わる仕事に就く方はぜひ取得したい資格です。
2.2 簿記で学んだことが活用できる場面
業務上簿記は資格そのものは必要ないかもしれませんが、簿記で学んだことは多くの場面で活かすことができます。
まずお金に関する知識というのは、多くの人がほとんどありません。
日々お金の悩みがつきないにも関わらず、ほとんど知識がなく、知らず知らずのうちに損をしている状態です。
そんななかで簿記はお金の流れの見方や帳簿のつけ方を学ぶことができます。
こういったお金(財務)の知識は管理職等につくと必要になってきます。
いざそういう立場になってから覚えようとすると、大変ですので、あらかじめ知識をつけておきましょう。
また、自営業の方にとっては帳簿、そしてそこからの確定申告は一つの大きな作業になります。
帳簿作業はシステムで行うのがほとんどですが、帳簿の仕組みを理解していればシステムでの作業もはかどります。
自営業、フリーランスを目指す方にとっても学んでおきたい内容になります。
3. 勉強方法は大きく2つ
簿記の勉強方法は大きく次の3つです。
- テキスト等購入し、独学で勉強する
- 通信講座を利用する
簿記は試験で計算問題や帳簿の問題が出るため、まずは知識を理解し、それを使えるようになる必要があります。
勉強時間はしっかり確保する必要はありますが、演習を何回も繰り返せば独学でも十分合格可能な試験です。
まずはテキスト等を確認してみて、独学でも十分できると思った方は独学で、厳しいと思った方は通信講座を利用してみましょう。
3.1 テキスト等を購入して独学で勉強する
私はテキストと問題集をそれぞれ購入して勉強しました。
テキストとそれに付属している練習問題で勉強し、その後問題集を何度も解き試験対策を行いました。
簿記の参考書はテキストと問題集は別になっていることがほとんどですので、それぞれ購入して勉強しましょう。
帳簿に関する問題が簿記ではネックになってきますので、過去問や演習問題で作成方法をしっかりと身につけましょう。
3.2 通信講座を利用する
簿記は人気の資格ですので、通信講座は多くの企業が提供しています。
簿記は暗記だけでなく、その場で計算して帳簿する問題があります。
そのため問題と解く方法を学び、試験の短い時間でスムーズに解く力が必要となります。
計算問題が苦手、論理的に問題を解いていくのが苦手という方は通学講座も検討してみてもいいかもしれません。
まとめ:簿記
簿記とはどういう資格かについて紹介してきました。
身近なところで財務諸表を見る力がつくので企業のお金の流れを把握することができます。
帳簿に関する技能もつくので、お金に関する基礎知識としてぜひとも取得したい資格です。
- 簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能が問われる試験
- 財務諸表を見る力が身につき、仕事で必要な財務の知識が身につく
- 独学でも十分に合格できる
簿記と同じくお金にかかわる資格として、ファイナンシャルプランナーの内容を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。