仕事で相手と認識が合わない、客観的にと言われてもどうしたらいいかわからない。
そんな経験はみなさん大なり小なりお持ちかと思います。
今回紹介するのはそういった悩みを解決する「まずは数字で考える」という思考法を紹介した一冊です。
数字がすべてではないという意見もありますが、まずは数字が基本、すべてはそこからと紹介しています。
そんな「数値化の鬼」について、ここでは気になったポイントを中心に紹介していきます。
数字がすべてではない?
まずは数値で考えるというと、数字がすべてではないという反論がでてきます。
もちろん数字で表せない領域もありますが、考える順番の問題です。
まずは数字で考えるという基本をおさえ、経験を積んでいく過程で自分なりの方法・感覚が磨かれ、数字以外の領域が力が発揮されます。
30年以上のベテランの方が数字がすべてではないと語るのと、入社1年目の方が数字がすべてではないというのではわけが違います。
この例では数字を無視していいと逃げているだけになります。
逆に経験のない入社1年目の方がベテランと渡り合えるのは数字での情報です。
数字は客観的な事実を今日数ることができるので、基本は数値化することを本書では推奨しています。
ポイント
この本では仕事ができる人に共通する数値化の思考法を順序だてて紹介しています。
決して難しい考えや理論ではなく、具体的な例も書かれているので読みやすい一冊です。
私も1時間程度で読み終わりました。
その本書の中で気になったポイントを3つ紹介します。
数値が大切といいながら、抽象的なポイントを持ってきていますがご容赦ください・・・
数値化をくせづける
会話の中に数値を入れることが大切です。
数値で根拠を出し、論点を整理して話すことがビジネスでは非常に大切です。
極端な例ですが、
「このビジネスはうまくいきます」
と言われても、うまくいく想像はできません。
「このビジネスは1000万円の売り上げが見込めます。見込める理由としては3つあり・・・」「そのためこのビジネスを推進していきたいと考えています」
という形で数字を出し、その理由を話せば説得力が増します。
感情や情熱をのせるのは最後です。
%の罠
ここでは割愛しますが、本書では行動量を大事にしています。
その行動量にかかわるところで%に気をつける必要が出てきます。
営業で成約率80%と50%の方がいるとします。
ここで優秀なのはと成約率80%の方に見えますが、この情報だけでは状況を正しく理解できていない形になります。
成約率80%の人は10件中8件成約、成約率50%の人は50件中25件成約。
行動量が大切である点を考えれば、成約率50%の人の方が行動をしているため、こちらの方を評価するべきです。
もちろん1件1件の大きさが違うかもしれないという疑問も出てきますので一概には言えませんが、%だけでなくその母数も把握することが大切です。
私もつい見栄えや扱いやすい%を使ってしまっているので、この点は注意していきたいと感じました。
変えられるものと変えられないものを見分ける
仕事で数字化をしていくうえで、変えられるものを把握する必要があります。
そのためまずは変えられるものと変えられないものを分けます。
ここでよくある仕事悩みとしては
「変えられないこと」を変えようとしている
「変えられること」を変えられないと思い込んでいる・変えない
変えられることに注力し、変えられないことは早々に見切りをつけることが大切です。
おすすめ本:数値化の鬼
数字に苦手意識を持たれている方も多いと思いますが、やはり仕事で大事になってくるのは数字です。
嫌なところまで数字で見えてくる面もありますが、そこが改善点と一目でわかります。。
逆にこれまで気づかなった自分の強みを把握したり、仕事相手との認識あわせをしやすくなるのも数字です。
決して難しい理論を並べた一冊ではないので、手に取って読んでみてください。
作者の安藤広大さんが書かれた「リーダーの仮面」についても人気の一冊です。
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